2011年05月31日

『耳』

雨太郎は
机に座り夢想している
鶴のようなすらりとした美人が
文学と科学を自分に教えに来て
いつかは飛び立ってしまうそんな
悲しい恋物語を

まっさらなキャンバス
が好きだ
空白に投げくなるボール
今日も何もしないで寝ていたい

笑わない
泣かない
無表情で淡々と歩く
目的地は始めから無い
つまらない
分けでもない

憂鬱を耕す農夫
特別じゃない
別に逃げない

無いも発しない
で只、見ている




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2011年05月30日

『バネダンス』

あいつの成功が羨ましかった
中目黒の古本屋に入り浸る
「USBで繋いでトマトを充電」
というエセサイエン雑誌を
勝手に棚に忍ばせる

金がない理由がはっきりした夜
才能よりこの嘘を成功させることが大事
俺は科学者として
段ボールの城を一晩で築きあげ
姫と一緒にバネダンス

判断基準 信仰の対象 最小の武器
餅を持って歩く獣 

とどめの環境
誰かに届くかも
それか、自己満足で終われば
続ける理由になる
俺の科学を広めるんだ

パラソルを止めるガムテーム
ピンクの箱に USBを差して
ミニスカで泣いてた、隣の娘
発狂する その環境
この街に居る理由
何かが見えた
確かなものだ
そいつについて行く





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2011年05月24日

『ババロア』

八雲雄飛は
無駄足を踏むことになった
便座カバーを腕にはめてしまったのだ
このまま同僚のノゾミさんとランチ
に出てよいか課長に相談する

課長はすぐさま苦言を呈した

ノゾミさんはそのままの君を受け入れる
だろうが、パエリアを食すのであれば
話は別だ
かつて、私はナイル側中流のある少数部族
から木の仮面を頂いたのだ
その仮面を付けて私もノゾミさんをランチに
誘ったのだよ
しかしパエリアの店は見つからなかったよ
なにしろその仮面をつけると前が見えない
のでね
だが君は気にするな
私の悪い予感はなかなか当たらない

それは祝福
責任をとる神
となりのロボット
言い訳ではないが課長は仕事はできる

そして
ノゾミさんはのんきに居眠りチューです




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