2012年10月29日

『空気ブラウス』

きん玉袋を広げて 都会を見渡す
訳けもなく 唄を
ループする グルーブ に夜な夜な狂う
十九と7つ
言葉による快楽を追求
適当な返答
核心を避けてきた
終わらす覚悟は無い

飴太郎は事実として後頭部が人より大分長い
それは心に闇を抱えているから
この空間では BPMは意味をなさない
歪んだエレクトリックピアノがなり響く
飴太郎は名だたる武将と酒を飲みかわす
宴は加速する
飴太郎は陽気だった
だが、それに水を差すように隅の方で現代思想書
を読みふけっている男がいる
飴太郎は男に近づく
「ここは、宴の場だ、そういったものは、
家で読んでくれないか」
いつもは弱気な飴太郎が強く出る
「あんた、の言うことは正論だ だがあんた
 パンツの横から きん玉出てるな」
男が悔し紛れに指摘する

「出ているんじゃなくて 出しているんだ
       
              これは文学だ」





posted by bool at 03:19| Comment(0) | 現代詩朗読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月20日

『どんぎまり』

都心より離れた 格調高い旅館
その対談は今始まろうとしていた。
「童貞対談」
100帖ほど
畳が敷かれた大広間に
5、6十人のブリーフ部隊
が円を描き正座している
その円の中央には
飴太郎と古智教授が向かい合って
パイプ椅子に腰掛けている
飴太郎「何故、我々は時として、童貞でもないのに、
童貞であるかのような言動をしてしまうのでしょうか?」

古智教授「まず第一に言えることは、
童貞のふりをしつつも本当は
童貞でないという、そういう優越感をえたいんですよ」

飴太郎「優越感・・・ 
もしある童貞のグループがあるとして
その偽童貞は、表面的に話を合わせつつ、
 本心ではこいつらより
は上であると思ってる、そういうことですかね」

古智教授「そうです、そういう理由が
大半だと思うんですよね
 でもそれだけじゃないと思うんですよ」

飴太郎「それだけじゃないといいますと?」

古智教授「まだ夢を語りたいんですよ
 童貞を捨てるということは、
生身の女性と実際に
性行為を体験するわけですね
毎日一人でしこっていて 
夢にまでみていた
その体験をする
しかしそれと引き換えに
夢が現実になるわけだ
男っていうのはね、
おかしなもので、夢と現実どっちが
魅力的かっていったら
やっぱり夢なんですよ」

飴太郎 
「なるほど、童貞ぶるという行為の裏には、
現実よりも夢をまだみていたいという
ポーズの現れでもあるんですね」

古智教授「飴太郎さん、僕はね 
この『童貞ぶる』という行為
は決して悪いことだとは思わないんですよ。
実際、そういうスタンスの文学や音楽では、
すばらしい作品がいっぱいある。
問題なのはね、
『童貞ぶる』という行為の否定ですよ
あいつは、童貞じゃないのに
童貞のふりををしてる、
童貞の敵だ!! 
やっつけろーっていう流れが一番怖いんです。
 そこからは、文学は生まれません
 実は宝くじで1億円あたったやつが、
一億円あたったらいいのにな〜と
何にも知らない人たちの前で言う 
それは悪だと僕は思う
でも、『童貞ぶる』という行為はまた再び、
女性という神秘
を同士たちと語り合いたい、
という純粋な思いからくるんですよ。
それは、冒険者たちが、
夢を語り合うことと変わらないんです
そりゃあ、生粋の童貞に対して、
若干上目線になってしまう
ところはありますよ、
でも
それはほんの小さい問題じゃないですか」

飴太郎「『童貞ぶる』という行為に
確かに悪意はなさそうですね」

古智教授「そう、悪意はないんですよ、
ただ純粋に、童貞っぽい
発想ってすごくおもしろいでしょ
クリエイターと言われている人たちなんて
99%「童貞力」を信じてますから、
よく『童貞ぶる』発言をしますよ
しかも3流、4流よりも、1流ほどね」

飴太郎「話は変わりますが、
古智教授は現在、自宅に常勤の無職
でいらっしゃるのに、何故、
「教授」と偉そうに名乗られているんですか?」

古智教授「その話は今回の議題に全く関係ないですよね
 僕は、その質問には答えたくないな」

飴太郎「よークズ
さっきから偉そうに、
下らない御託ばかりならべやがって
てめーを今日ここに呼んだのは、
こんな対談やるためじゃない
ことぐらいわかってるよな」

古智教授「わかってる 僕がここに
 呼ばれた真の目的は、魔法の試験だね」

古智教授は、リュックサックから 
スコップと豚足とスペードのエースを
取り出し丁寧に畳に並べた
    


posted by bool at 02:46| Comment(0) | 現代詩朗読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月10日

『現象A』

セカイとかいう前に、 隣のやつと、喋れるようになれよ
嫌いだな、僕はこの言葉 飴太郎は
ブリーフで100m走の スタートラインに立って呟いた

寒いやつほど良く吠える
僕の嫌いな言葉だな
飴太郎は全裸で呟いたああああああ。

ギンガムチェックの風俗嬢
タイムマシンでコンニチハ
エロ本立国 お股に乾杯
てへぺろ政治で世も末だ

名前は要らん キンタマが叫ぶ

暗示を受け入れよう
君が暗闇を食べてくれるのなら
千の夜を超えて 包茎は今、輝く

右キンタマ は カワイイ
左キンタマ と 親しい
戦争が起こらないことを心から願う

禁断を戒めよ
美醜のみで判断して構わない
あかね空にキンタマ一房
角刈りに唄ヲ

ちゃんと飲んで 象を押してごらん
ミミは都会に渦巻く波動をかき分ける
悪い気は陰部に溜まる
だからそれを 口で吸い出してもらうか
自分で弄ってそれを取り除くの
都会に生きる ミミに顔は無い

人は尿意に勝てない
オムツを着ける勇気と 東京の空

「しこる」とは自分との会話だ
鋼鉄の門がゆっくり開く
俺は別に門の外に出る気はない



posted by bool at 04:27| Comment(0) | 現代詩朗読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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